空と君のあいだに

研究と教育と日々の,思考整理の場

2015-01-01から1年間の記事一覧

渡欧

ドイツ在住の友人と新年を迎えるべくドイツに来ている.年末年始で安いチケットがなかなか見つからなかったため,マイレージプログラムの関係で,不本意ながら普段は乗らないJALを利用.B787だったのだけど,座席間隔が広くてエコノミーでも快適ですね.クリ…

『1984年』

昨日まで顧問を勤めるワンダーフォーゲル部の合宿引率だった.これまでの引率では生徒と同じテントに一緒させて貰ってたが,今回は新しい顧問用テントを手に入れたため2人用テントを1人で使えた.明け方寒い以外は快適で,QOLが著しく改善したためストレスな…

Program note

演奏会のプログラム・ノートを書くのが好きだった時期がある.以前,Jugend Philharmonikerというアマチュアオーケストラに深く関わっていたのだが,その頃に2-3回ぐらいプログラム・ノートを書かせて貰った. jugend-phil.comアマチュアオーケストラのプロ…

Astro-Hの打ち上げ決定

X線天文衛星 Astro-H の打ち上げ日時が決定したらしい.この話自体はもちろんとても喜ばしいのだが,個人的には複雑な感情が渦巻く. www.jaxa.jp大学院時代の私の専門はVLBIであった.一方で,院試の願書を提出する学部4年の夏,希望する指導教員を決めるに…

期末試験の反省(出題者編)

先日,試験についての私の考えを書いた.その関連で,今回は2学期の期末試験についての反省を書こうと思う*1. rinsan.hatenadiary.com私が担当する高校地学基礎の,今回の試験範囲は天文分野だった.中間試験以降の2学期後半は授業回数が少なかったため,銀…

メイドと執事

人に薦められて『Under the rose』という漫画を読んでみた.昼ドラ的と言われていたのだが,その通りだった.慣れないストーリー展開のせいか,コマの進みについていけない.しかし,物語の意外な展開には驚いた.面白い.www.amazon.co.jpさて,私はこうい…

要素還元主義

一人暮らしを始めてから自炊にこだわっている.料理本を見ながらというほどではないのだが,時間のない朝食と,近所の馴染みのバーに気まぐれで飲みに行く以外,特に用がなければ料理するようにしている*1.料理するようになると興味関心が広がる.まず第一…

Uncertainty principle

本校では今日から期末試験が始まった.いまこの瞬間,担当分の試験問題をすべて作り終えて安心したところで,試験問題に対する僕のスタンスを簡単に述べたい.試験をいかに行うかは教育学的に1つの分野を形成するのだろうが,生憎そちらへの見識は皆無のため…

世界史と物理学と天文学の境界

天文学史の選択授業準備のために,世界史担当の教諭と打ち合わせしていて思い出したこと.今回の選択授業では古代ギリシアからルネサンスにかけて,天動説から地動説へ価値観が転換していく過程を追うつもりである.その中ではプトレマイオスやガリレオなど…

ビルドアップ走

趣味の一つにランニングがある.職場の何人かで出たハーフマラソンを90分ちょっとで走れているので,それなりに速い方ではある.もちろん,それなりのトレーニングも積んでいる.月間100km届かないぐらいだけど.ところで「人生はマラソン」とはよく言ったも…

情報戦

そういえば,先日,授業中に生徒から女性の胸と尻のどちらが好きか聞かれた.相変わらずの男子校テンションである.聞くところによると同僚教員はそれに回答したとか.だから,私にも答えよと迫ってくる.そのうち,どういうわけか「だから,先生は独身なん…

星図観察

本校の土曜3,4限では「教養総合」と銘打った選択講座を高校1,2年生対象に開講している.1,2学期は特殊相対論の講座を開いたのだが,3学期は社会科教諭と組んで天文学史の講座に取り組んでいる.昨日の土曜がその初回.初回ということで,それぞれの教員がガ…

しんぷるいずべすと?

複雑怪奇な現象を簡潔に説明できると美しく感じる.もっともなことだ.だけど,簡潔に説明できたことは,簡潔に説明できることを目的としたがゆえの結果かもしれない.高校時代に物理の美しさに惹かれて数物系に進んで今に至る.基礎方程式を積分すると保存…

対象を分野にあてはめるな

表題をむかし就職面接を受けた学校の校長の言葉.日本人の大好きな二分法のひとつに「文系か理系か」がある.全くもって意味のない分類である.そもそも学問分野というのは連続的に分布しており,それを分類するには様々な方法があるのだが,どういうわけか…

bridal valley

本校の高校生が文集を自主制作したというので購入させて頂いた.A5判で200ページほど.まだ全ては読めてはいないのだが,対談から書評,論文まで幅広く,それでいて発散していない印象を受けた.よくまとまっている.評価につながるから,などという仮言命法…

再開,再会

修士論文を書いていた数年前,息の詰まる日々の気分転換にとTwitterを始めたものの,Twitterではその場で思ったこと・考えたことを垂れ流すだけで,結果,思考の整理を全く行わなくなってしまった.そんなわけで,あとで見返せるまとまった文章を書く場とし…